豊かな国土とそこに根を下ろして生活していることが国富昨日、東京の内村鑑三記念キリスト教講演会に参加しました。目黒区中根の今井館聖書講堂で、昨日2時からでした。淀橋町柏木(現在の新宿区北新宿、大久保駅の近く)にあ...
東日本震災被災地の心理的課題。私もそこに入る前は、古いPTSDの枠組みしか知りませんでしたから、津波や地震の衝撃でトラウマになった人の支援が中心なんだろうと思って、被災地に入りました。
あれから4年。今は全く別の考えですね。そういう古い枠組みのPTSDは非常に少数派で、むしろ、心理社会的な課題のある、発達トラウマで苦しんでいる人が圧倒的多数だ、ということがハッキリしました。私が今申し上げたことは、「手がら」のように聴こえましたら、それは全くの誤解です。なぜなら、普通に心理臨床していれば、どなたでも、必ず気付くことだからです。
私も、この被災地に入りまして、いろんな地域から来ているサイコセラピストと知り合うことが出来ました。中には、その道の研究者も何人かおられます。もちろん、大学で心理臨床を研究している人もいます。それで、おしゃべりの私ですから、伺うんですね。「実際の心理臨床は、心理社会的、つまり、対人関係に心理的な課題のある、発達トラウマ、愛着障害の子どもが多いですか? それとも、いわゆるPTSDで苦しんでいる子どもが多いですか?」
個人の心理臨床をしている人で、私が確認した何人かは、全てが「愛着障害の子どもが多いですよ」ということで意見が一致しています。
ですから、その心理臨床の事実、現実を報告することには、意味もあるし、大事なことだろうと思います。しかし、被災地の心理臨床の大半が、旧来のPTSDだと言わんばかりの報告をするとすれば、
「私は、まともな心理臨床はできないイカサマ心理士です」
と自白するようなものだ、と私は考えますね。
みなさんはどう考えますか?
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