気持ちが変われば、それにつれて、いろんなものも変わります。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.243の、最後のパラグラフから。
このような変化は、臨床では「スウィチング」と言います。このようなことは、トラウマを負わされている人によく見られます。患者さんたちは、話題が変わるたびに、気持ちも体調も変わってしまいます。このスウィチングがハッキリ示していることは、声紋がハッキリと変わることだけじゃなくて、表情や仕草まで変わっちゃう、ということです。患者さんの中には、人格まで変わってしまうこともいるくらいです。臆病者から、力強い攻撃的な人物になったり、心配性の「くれない族」から、眼が覚めるほど魅力的な人になったり。患者さんたちは一番深い怖れを文字にしたら、その書いた文字は、子どもの字みたいに、幼稚なことが実に多いんですね。
これは、解離ではないにしろ、人格のまとまりが悪いことを示していると感じられますね。その場その場に合わせて、自分の多様な一面を示している、と言うよりも、自分の感情に無自覚に、無意識に態度や人格まで変わっている、ということでしょう。
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