エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

グルメな世の中

2014-11-24 13:27:46 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 踊りと巻き上げに注意。

 p80下から2行目から。

 

 

 

 

 

 世の中は、バカデッカイ食べ物になっちゃいます。デッカイりんご、デッカイジョッキ、デッカイおっぱい。私どもは赤ちゃん、ずっと待つ者、望大き者、そして、ずっとガッカリしている者。私どもの性格は、モノとモノを交換したり、受け取ったりする存在以上、物々交換したり、消費したりする存在以上でしょ。でもね、あらゆるもの、それがスビリチャアルなものでも、物質的なものであっても、交換するもの、消費するものになっちゃいます。

 

 

 

 

 ものを交換し、消費するだけじゃぁ、モノと変わらない。スビリチャアルなものまで交換し消費するのがアメリカの、フロムの当時の社会だった。日本じゃぁ、スビリチャアルなものと言って、せいぜいパワースポットでしょ。パワースポットも単なる消費財でしょ。

 なぜ、現代人はこんなになっちゃったのかな? システムが巨大化したから、というのも大きな背景の一つでしょ。でもそれだけじゃぁない。

 問いを持って生きる、ということが大事でしょ。たとえ、ずっとその答えが分からなくてもね。

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