エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

支配と服従が横行する国

2014-10-30 10:40:44 | エリクソンの発達臨床心理

 

 高橋源一郎さんの手になる、今日の論壇時評「自由の足元 支配と服従の横行する国」(10/30,2014「朝日新聞」第12版▲,p15)も、非常に秀逸でしたね。日本の民主主義と、私どもがどのように生きたらいいのか、を再検討するために、良い素材を提供してくださっていますよね。

 その一つが「外国人技能実習制度」。この美辞麗句も、また、ふたたび、「ウソとゴマカシ」の詰め合わせセット、になっていることがハッキリ分かります。この言葉だけ聞くと、「外国人に、自国では学べないような高度な技術を、ただで教えてあげる親切なものなのかな?」と、ふつうの良心を持ってる人は思うでしょうね。でもさぁ、これは全く別の代物なのよね。この制度は、❶外国人に技能を全く教えない、❷外国人を安月給で働かせている、❸他の仕事をしてはならず、職業選択の自由がない、❹恋愛や妊娠、携帯電話を持つ自由もない、というような状況下での「労働」を強いる制度であると言います。名前が実態(「言ってること」と「やってること」)が全く別という、典型的な「ウソとゴマカシ」なんですね。この記事のよれば、アメリカの国務省の人は、「この制度は『人身売買』だ」とハッキリ言っているとのこと。どの先進国で、「人身売買」が合法的に行われていることでしょうか? 先進国で「人身売買」を合法化している国なんぞは、日本以外には、1つもありません。

 「積極的平和主義」、「すべての女性が輝く社会づくり推進」など、わが安倍晋三政権は、「言っていること」と「やってること」の差が尋常ではなく、むしろ「真逆」「正反対」の場合が非常に多い。わが安倍晋三政権は、あまりにもひどいデマゴキー(大ウソつきの親玉)なんですね。

 私どもは、わが安倍晋三政権には、ハッキリ「NO」と繰り返し言ってやりましょう。

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