ガンディーの課題解決法臨床では、自分が生活している時の倫理、建前の倫理ではなく、本音の倫理が物を言いますよね。自分の声を日頃から聴いて居れば、小さな子どもでも、すぐに気づきます。「...
痛みの脱感作をすると、いろんな気持ちを敏感に感じることが出来なくなっちゃう。痛いのも困るけど、気持ちに鈍感になるのはもっと、困った困った。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.224の、下から3行目から。
イラン戦争とアフガン戦争がもとで、新たにPTSDと診断された人で、退役軍人省で治療をしてもらいたいと思った、49,425人の退役軍人に関する2010年の報告書によれば、10人に1人も、薦められている治療を実際にはやり切れていない、ということでした。ピットマンのヴェトナム帰還兵の研究にあるように、暴露療法は、最近も行われてはいても、退役軍人のPTSD治療に効いたためしがほとんどありません。私どもが、身の毛もよだつ、いろんな経験を「自分の経験に仕上げる」ことが出来るのは、その身の毛もよだつ、いろんな経験によって、私どもが圧倒されない場合だけでしょ。つまりは、トラウマ治療のためには、脱感作以外の治療法が必要だ、ということです。
CBT 認知行動療法も、トラウマ治療のあんまり効かない。脱感作も、トラウマ治療にあんまり役立たない。そうすると、困るのは東大の下山晴彦さんだけじゃぁなくて、兵庫教育大の冨永さんも困りますね。
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