昨日4.26, 2017のNHKの「視点・論点」で,このブログのタイトルと同じ「少子化の背景にあるもの」と題して,中央大学教授の山田昌弘さんの話がありました。
人口減少の原因は,少子化だとされますね。実際,合計特殊出生率,「1人の女性が生涯に出産する子どもの数の平均値を示すもの」だそうですが,これが,2ですと,お父さん,お母さんと,子ども2人で,プラスマイナス0ですから,人口は横ばいになるらしいです。
ところが,山田さんによれば,30年近く,この合計特殊出生率が1.5以下になっているのだそうです。子どもが減り,人口が減るのも,むべなるかな,と言ったところでしょう。
なぜ,女性は子どもを産まないのでしょうか?
山田さんによれば,教育費が高いから,自分よりも良い教育を子どもに授けてあげられないからだ,と教育費の高さに原因がある,とご主張です。確かに,北欧を始め,多くのヨーロッパの国は,小学校から大学まで学費がただですし,北欧などは,大学生などが生活費を国から貰える国もあるくらいです。日本の教育費は,高校,大学は高額ですから,山田さんのおっしゃることは間違いではありませんね。
でも,正確でもない,と私は考えます。
根本は,日本の労働者,働くお父さん,働くお母さんが,非正規労働者となり,低賃金・長時間労働なのが,一番大きな原因だと考えます。ですから,結婚自体が晩婚化し,未婚率も高くなる一方でしょ。
労働者の,低賃金・長時間労働の問題を取り上げるのは,日本のメディアでは,タブーなのかもしれないですね。でも,事実は事実,真実は真実。それをパレーシアに,キッパリと,正確に言葉にしたいですね。
ニッポンの人口減は,ニッポンの唯一の資源,人間を減らすことであり,その原因は,低賃金・長時間労働なのです。
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