エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ジュリアンは,激しい怒りとオドオド・シクシクの間に

2017-04-27 07:53:14 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
光るように笑み   ヴァン・デ・コーク教授の確信
   その働きには、深ーい意味があります  幼い頃の大人との関わりには、一生残る社会的な意味があります。 The life cycle cpmplete......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.176, 第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 このバラバラな記憶のほかに,ジュリアンが性的虐待されたことのいろんな痕跡は,蠢きたち,繰返されたんです。ジュリアンが彼女とセックスする時,神父のイメージがふっと頭を過る(よぎる)ことがあったんです。ジュリアンは,「こころが切れそうになる」と言ってました。私がジュリアンと心理面接をする1週間前,ジュリアンの彼女は,ジュリアンの口に指を突っ込んで,楽しそうに「フェラがうまいわね」と言ったんです。ジュリアンは跳び上がって,叫んだってんですね。「もう一度言ってみろ,殺すぞ」つてね。それで恐ろしくなって,ジュリアンも彼女も泣き出したってんですよ。この後ジュリアンは「発作」を起こして,赤ちゃんみたいに体を丸めて,赤ちゃんみたいに震えて,シクシク泣いたんですね。この話をしている時,ジュリアンは,とても小さな子どもに見えましたし,オドオドした感じでした。

 

 

 

 

 

 いかに幼い頃の性的虐待がムゴイ仕打ちなのか,このジュリアンの様子を読むだけでも伝わってきますね。余り公にされていませんけれども,ニッポンでも,かなりの数の人が,性的虐待されています。

 

 

 

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