兄弟の様に人を大事にすることは、フロイトの場合、病気になっちゃうのはなぜかは?フロイトの精神分析理論も、「性的に(生殖で)人を大事にすることは、人が最大の満足を得ることになるし、その結果として、実際にその人にとってあらゆる幸せの元型とな...
知恵に満ちたジェームズ・ヒルマン。
今晩も、ジェームズ・ヒルマンの言葉をご一緒に味わいたいと思います。
ジェームズ・ヒルマンのInsearch : Psycholgy & Religion 『内観 心理学と宗教』p.35、第2パラグラフ、下から10行目。
2人の人が、お互いに、魂のいろんな苦しみに関わることを約束すると、すぐに、自分と人を大事にする元型的な力が、その苦しみが癒されるまで遊び出します。
何でここを訳そうかと思ったかと言いますとね、ある小学2年生の女の子が、昼休みに遊んでいる時に、「ねえねえ、遊びのオジサン、私も『遊びのおばさん』になりたいんだけれども、どうやったら、『遊びのおばさん』になれるか教えて」と言われたからなんですね。それは、どう応えていいのか、すぐには分からないことでしたけれども、〈それじゃぁ、この次に来た時に、遊びの本を一冊持ってくるね〉と瞬間に応えていました。臨床心理士になるコースを伝えたのでは、全く見当違いなことだけはハッキリ分かる。じゃぁ、何を伝えたらいいのかなぁ?
それで、このジェームズ・ヒルマンの言葉なんですね。その子も、この元型の力が、その子と私の間に働いていることを感じたから、「遊びのおばさんになりたい」と言ったに違いないからです。あの元型の力が働いた時にだけ感じる、圧倒的で、しかも、静かな、悦びに満ちた温もりを感じたからに違いありませんから。
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