アメリカでは、「(発達)トラウマ障害」と言う言葉が、本棚のタイトルになるほど。日本の本屋では、PTSDは本棚のタイトルになっても、まだまだ「発達トラウマ障害(DTD)」がタイトルになることもない。日本語では「発達トラウマ障害」と言う言葉がタイトルにある本さえ一冊もないのが、騙され続けているニッポン人の、お気楽で、オメデタイ現象です。
心と心が響き合わないと、心は育ちませんよ。働き盛りの大人の時間、ある意味では生が一番充溢してます。しかし、死を忘れやすい時間でもあります。生が充溢しているのに、それは見た目だけであって、死を展望しない生の充溢......
今朝も、Chilhood and Socirty から。p.186.
「強い自我」と何となく呼んでいることは、…ひとりびとりの人格の中核にあり、確固としていると同時に、柔軟なところが、どなたでも必ずある、いろんな矛盾と折り合いを付けて、ひとりびとりにあるバラバラな点をまとめ上げ、さらには、特に、長年にわたり、避けて通れないできた、赤ちゃんの頃からの不安を抜け出して、自分が確かにされる感じを手に入れて、誠実であろうとする意志をもつようになったものなんですね。
自分が確かにされる感じがどれだけ大事なのか、解りますでしょ。エリクソンのライフサイクルの心理学は、自分が確かにされる感じを人生の道すじ、広がりの中で、明確に示してくれます。
人は、心がバラバラな人ほど、言ってることとやってることもバラバラで、自分も人も信頼できず、嫌っていますから、ウソとゴマカシを生きるようになるんですよ。残念ですし、もったいないでしょ。せっかく頂いた命なのにね。
ですから、エリクソンは、心がまとまる(integrate)人になれるように、その手立てを、暮らしの中で具体的に示してくれていて、自分が確かにされ、自分も人も信頼しながら、誠実に生きられる(integrity)ように、教えてくださっている訳です。
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