発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.135のブランク後の、下から3行目から。
マリリンが自分の虐待について話せるようになるまで、ずいぶん時間がかかりました。マリリンは自分の家族を裏切りたくなかったんですね。心深くに、自分の怖さを守ってもらうには、家族が必要だ、っていう思いがあったんですね。この家族に対する思いのツケが、耐えられないほどの 独りぼっち という気持ち、絶望、それに、どうしようもないほどの、誰も助けてくれないことに対する激しい怒り、なんです。抑え込もうとしても、こみあげてくる激しい怒りが、何度も自分にも向かってきて、それが、落ち込んだ気持ち、自己嫌悪、自己破壊的な振る舞いになります。両親の1人が私に言ったものです、「それって、お家、台所、水差し、フライパン、ベッド、椅子、絨毯を大嫌いになる感じでしょ」って。1つも安心できるものが無い、自分の身体でさえも安心できないんですよ。
発達トラウマ障害(DTD)の子ども達、大人達、中年の人たちが、どれだけ独りぼっちと絶望と、どうしようもないくらいの激しい怒りにさいなまれていることか。そんなことはおくびにも出さないフリをしている人もいますね。忙しそうなふりをして。でも、見る人が見れば、自ずから分かるものですよ。ごまかせませんもんね。
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