自分の辛い過去も、物語にして話すと、不思議に折り合いのつくものになるものらしい。この女性の場合も、そうなんでしょうね。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.239の第2パラグラフから。
次に私がその女性に訊いたことは、幼い少女が、自分にずっとついて回る、てんかんと初めて診断されたことはどんな気持ちがするものか? ということでした。女性は、「私寂しいの」と言って泣いたり、「誰も助けちゃくれないの」って怒ったりはしないで、「あの女(訳注:私)はバカで、愚痴っぽくて、甘えん坊だったのよ。自分で事をかたずけて、愚痴など言わずにいたらよかったのよ」と激しく言いました。その情熱は明らかに、自分の辛い過去に勇敢にも折り合いをつけようとしてきたことから来ていましたし、それは、この女性が生き延びてくるのに役立った、と私は思いました。
内省したので、自分の物語を語れるようになってきましたし、その分、自分がまとまって来たのでしょう。
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