個人は機械の部品よろしく、消耗品になっちゃっている、といいますね。
p79の第3パラグラフ。
現代資本主義が求める人間は、大過なく、多くの人とやっていく人です。その人は、もっともっと、と欲しがります。また、その人の好みは既製品ですし、他人に影響されやすく、他人から期待されやすいものですね。資本主義が必要な人間は、自由と独立を感じる人であって、権威や原理原則や良心に従わない人です。しかし、同時に、命令に従順で、期待されていることを喜んで行い、もめ事を起こさずに社会システムの適応する人です。強制されずとも指導に従い、指導者不在でも指示に従い、目的がなくとも、みんなと同じ方向を見ている人です。ただし、その人は良いことをしますし、活動的ですし、よく働くし、前向きです。
資本主義の好都合の人間は、矛盾に満ちてます。自由だけれども、その自由を権威に服従するために使っちゃうのですから。
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