もし、刑罰が恣意的に決められたら? 「あいつは憎たらしいから、盗みでも、懲役50年にしちゃえ」。そうなったら、そういう恣意的判断をするものが、≪絶大な悪の力≫を持つことになり、大変困った事態になりますよね。そういうことがない様に、刑罰は成文法で決まっています。盗みならば、「刑法235条により、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる」と法律でハッキリと決められています。それを「罪刑法定主義」と呼ぶそうですよ。
しかし、残念なことですが、実際の裁判所の判断は、罪刑法定主義ほどには、ハッキリとしている訳じゃぁない。いやむしろ、裁判官もお役人ですから、非常に権力寄りの判断が実に多い。
今回の特定秘密保護法、その「秘密」が法律でハッキリ決まっていない、ということが民主主義を破壊する「天下の悪法」の所以です。そこに恣意的判断が入り込む余地が非常に大きい。となると、その判断をするものが、≪絶大な悪の力≫を持つようになります。
今日(12,10,2014)の朝日新聞の一面の記事、上掲の写真ですが、「秘密特定法 きょう施行」の記事の左横に、「衆院選テレビ放送激減」の記事がありますよね。これは偶然ではないんですね。「秘密保護法」は「秘密」を権力が恣意的に判断、自分勝手な判断をすることで、権力が≪絶大な悪の力≫を持つことが、ミソですよね。そうすると、その≪絶大な悪の力≫を怖れて、物事をハッキリということがはばかられるようになりやすい。自民党が「衆院選の報道は『公平』にせよ」と、NHKと民放キー局に、権力を背景に物申したということです。すると、こんだけ各TV局が衆院選の報道を、はばかるようになる、という訳です。
すでに「天下の悪法」「特定秘密保護法」が、すでに施行日前から、隠然たる力を発揮しています。
今回の衆院選を通して、自民党政権を倒すことを通して、この天下の悪法、「特定秘密保護法」を、私どもの力で廃止しましょう!
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