発達トラウマがありますと、その愛着障害の子どもは、自分の意識ではコントロールすることができない、身体反応に苦しんでいます。一番よく見かけると申し上げている「表情が乏しい」のも、意識してそうしているんじゃぁなくて、無意識に深く食い込んだ発達トラウマにコントロールされちゃって、「表情が乏しい」ことになってる訳ですね。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.207のブランクから。
大脳辺縁系システムのセラピー
トラウマストレスを解決する時の根源的な問題は、理性脳と感情脳のバランスを快復することです。 それは、自分の人生に手ごたえを感じるためですし、自分の人生を生きていると感じるためでもあります。何か引き金を引かれたら、覚醒しすぎたり、覚醒が落ちたりするようなら、「辛抱の窓」、すなわち、楽天的に生きられる範囲から追い出されたようなもの。私どもは過敏でバラバラ、感覚を遮るものは働かないから、いろんな音や、いろんな光が私どもを悩ませるは、過去からは望まないイメージが心に土足で入り込んで来るは、パニックになるし、カッとしますよね。私どもは活動することを止めたら、身体も心も何も感じなくなります。すなわち、私どもの思考は、活動が鈍りますし、腰も重たくなります。
自分で自分をコントロールする感じは、エリクソンのライフサイクルの理論であれば、1才半~3才位の5もの発達危機です。発達トラウマがあると、幼い頃に卒業することになっている発達危機を一生引きずることとなります。人生の悲観しますよね。絶望するかもしれません。あきらめムードになる場合だってあるでしょう。
すると、「何のために生まれたのか?」という最深欲求に答えたことがいつになってもできません。
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