エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

お薬よりも、手当てとタッチ。

2015-12-02 01:01:41 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
道徳と価値と倫理が一つになるとき
  熱狂主義は、黄金律でさえ、排除の論理と化してしまう。恐ろしいことですね。 p226第4パラグラフ。   &n...
 

 一緒に遊ぶことには、計り知れない価値があります。子どもはそれを実によく承知しています。 

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.217の、5節から。

 

 

 

 

 

5 触れること

 

主流のトラウマ治療は、怖がっている人々が、自分の感覚や感情を安心して体験出来るよう助けることには、あまり注意を払ってきませんでした。セルトニン再取り込み阻害剤(訳注:SSRI 抗うつ剤)、レスペリドン(訳注:統合失調症治療薬)、セロクエル(訳注:統合失調症治療薬)のような薬こそが、人々が感覚世界に対処する方法にますますなりました。しかしながら、自分が苦戦していることを落ち着かせる一番よくある方法は、タッチされることですし、ハグされることですし、身体を揺らされることです。タッチなどをされたら、感覚が研ぎ澄まされますし、ありのままで、安心して、守られている、等と感じることが出来ますよね。

 

 

 

 

 

 精神疾患も、お薬中心の治療が主流です。しかし、お薬が効かない、依存症や発達トラウマの治療は、そもそも、医者も製薬会社が、無視しがちです。ですから、医学教育の中で、依存症や発達トラウマは、そもそも、ほとんど習わないらしい。

 お薬がある統合失調症やうつ病でさえ、タッチが大事らしい、手当てが大事らしい。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生は積み木、土台がいつで... | トップ | ユングが教えてくれる、本当... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿