現代の問題と言えば、環境問題、エネルギー問題、核の問題、あるいは、生きる意味の喪失という問題、パンデミック…。でも、「それは違う」と言うのが、河合隼雄、原子物理学者のハイゼルベルグ、そして、関根正雄先生です。関根正雄先生の言葉から(『古代イスラエルの思想』)。
霊の問題は現代人、ことに知識人にははなはだ評判が悪いが、私はあえて評判の悪い立場に立ってみようと思う。しかし、現代の最先端を行っている人はむしろ、霊の問題が極めて大事だということに気付き始めている。
それで、その例として、関根正雄先生は、河合隼雄とハイゼルベルグを引用されます。この本が書かれたのが1982年ですが、その後、WHO(世界保健機構)は、健康の定義の4番目に、「霊的に健康であること」を明示するようになりましたね。
旧約研究、という昔話が好きな人のやることと思われるものが、実は現代人にとって必要不可欠な、それでいて日常では蔑ろにされている課題と、深く結びついた、実は深く実存的な研究であることの一端が、伺がわれるものだろうと思います。
さすが、関根正雄先生、鋭いですね。
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