ガンディーの課題解決法とは、非暴力。それは、争い合うものが「共に成長する」不思議なやり取り。
p239第2パラグラフ。
この(非暴力の)原理が持つユートピアの性質は、ガンディーが注目しようとしたものですが、それを明確に理解することができるのは、 労働者たちの生活状況の劣悪さ、温情的な工場主階級の人たち(イギリスとの競争を心配することで心ふさがれて)の動揺、ガンディーが当時、インドの民衆になした相対的な経験を、眼でイメージできる人だけなんですね。敗北、暴力、買収の影が、私が引用しようとしている「高尚な」言葉の一つ一つに留まりました。しかし、ガンディーにとっては、価値ある闘争とは、「人々の内面の生活が変わる」ことにならなければなりませんでした。
素晴らしいでしょ。戦い、争いで、それに関わる人の心が変わるんですからね。よくある争いの場合、騙し合い、虐め合い、殴り合いでしょ。心が成長するどころじゃぁない。むしろ、内面の卑しさ、いやらしさ、醜悪さが出る。
でも、ガンディーが価値あると認める闘争は、戦い合う者が「共に成長する」戦い、しかも、心が変わる戦い。それはある種の「救い」に至る戦いです。
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