エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

触られるのが嫌! になる訳

2016-07-29 07:12:10 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
取引はよくあることですが、所詮「一時避難所」です。
  悪い良心を、エリクソンは何度も取り上げますよね。それだけ、悪い良心に苦しんでいる人が多いし、エリクソンのところに治療に来る人も多かったんでしょう。 Young Ma......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。甘えが全く足りません。マッサージという簡単な方法が、その甘えを提供するうってつけの方法ですから、マッサージ・セラピーは、実際に母親が自分の子どもにすることができますから、良いですね

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.142の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 半年か8ケ月たって、コナーは徐々に我慢強くなり、他者に体が触れることを楽しめるようになりました。コナーは次の治療段階に移れるようになっていると私は申し上げました。それは、私のところにやってきて、握手するみたいに、手を伸ばすようになった時のことでした。コナーは私の手を叩かなくなりました。それは、おばあちゃんでしたら、幼子とやることみたいですが、コナーにとっては、ヘンテコな握手も進歩でした。以前でしたら、コナーは、自分からはもちろん、身体の接触を求めたりは決してしませんでした。実際、コナーは体が触れることを嫌がってたんです。

 

 

 

 

 

 触られるのが嫌な子ども。

 さっきのエリクソンの言葉でご紹介したみたいに、触れられることが、子どもが大事にされた気持ちに繋がっていれば、触れられることを嫌がるはずがありません

 触れられることが、打たれて、痛いことであったり、手を取られて、自分がコントロール出来ないようにされた不満なことであったりした場合、子どもは触れられることが嫌いになるんです。

 

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