矛盾律から、忍耐が生まれる。
p73短い第3パラグラフ。
第2に、矛盾した立場は、一方では「ドグマ」の発展よりも、他方では、「知ること」よりも、「変わり続ける人」を強調することになりました。インドや中国、神秘的な立場からは、人間に対する宗教の役割は、正しく考えることではなくって、正しく生きること、あるいはまた、瞑想に集中して唯一神と一体になることです。
矛盾律は、忍耐を強調するだけではないようですね。「変わり続ける人」と「正しく生きる」ことも強調します。
人は元来保守的です。成長したい感じもあるのですが、既得権のある場合は、その既得権を固持しようと、保守的になりがちです。ですから「変わり続ける」ということには、基本的に抵抗感がある場合が非常に多い。
しかし、矛盾律は、「変わり続ける人」を大事にする。それは、「正しく生きること」と「神との一体」という、いずれも≪超越≫の価値を内面化することで実現することと、深いつながりがあるはずではよね。
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