エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#私が生きている実感  #最も大切な気づき #仲間作りの要 #時代の課題

2018-07-03 02:31:25 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 The life cycle completed 『神様の命の一巡ができました』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p85の、線の下から。

 エリクソン理解が深まりましたから,3年ぶりに改訂します。

 

 

 私と私たち

 

 自我防衛を論じた後は、「自我心理学」と呼ばれたりするものに戻る時でしょう。今日では、同様の意味で、「自己心理学」という言葉にも出合います。私自身は、対人関係に心が現れると見なす理論と,「自我心理学」「自己心理学」という心理学の方向性を、関係づけるとしたら,二律背反していますが、ひとりびとりの人にとって最も個人的なことであると同時に、「私たち」という仲間という意味にとっても、最も根源的なことでもあるものを議論しなくてはならない,と考えますね。つまり,「私が生きている実感」のことですが,この「私が生きている実感」は、五感を働かせ、考える存在に神様が創造してくださり,言葉もプレゼントしてくださっていることに、ひとりびとりの人が気づく最も大切な気づきですし,人間はそういう被造物であるからこそ,たった1つの本当の自分(実際は,たくさんの自分達からできていますが)と向かい合うことができますし、1つの無意識的な自我という考えも形作ることができます。

 

 

 「私が生きている実感」は、エリクソンの特別な用語で、アイデンティティと同様、中心的な言葉です。でもね、その割には知られていませんでしょ。エリクソンのことがほとんど判ってない,無知な専門家気取りの「専門家」達が,無知丸出しの紹介をしているからです。「日常生活を礼拝にする礼拝という真実な関係:リチュアライゼーション」もあまり知られていませんよね。

 しかし,「私が生きている実感」は,「私が生きている実感がない発達トラウマ障害がパンデミックである今日,非常に大切な課題になっています


 
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