エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

退化の印

2016-07-16 00:37:06 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
発達は、「私」次第。
  発達というのは、自分が生きること、自分を生かすこと、自分自身になることです。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p59......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。最大の改善策は、法定労働時間の順守と、最低賃金の大幅改定です。すなわち、7時間か8時間、働けば、残業せずとも、人間らしい暮らしが全うできるような社会に改良していくことです。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.350の3行目から。

 

 

 

 

 

しかし、ボストンのブルーヒル通りで起きた車からの銃乱射で殺された10代の青年のお通夜に参列した後、あるいは、人口が減っている市町村で最近、学校予算が削減された記事を読んだ後で、私は絶望しそうになります。多くの点で、私どもは退化しつつあるように思います。退化しつつある印のいろいろ。両親が失業したり、収監されたりしている子ども達に食糧切符を冷たい議会が出し渋ること、一部では、一般の健康増進策に、冷たい議会が頑固反対する、心の病で苦しんでいることと、社会的な状況とを関連付けることを、トンチンカンな精神科医たちは反対する、人間を大量殺戮することにしかならない武器を商売にしたり保持したりすることを禁止することに反対する、資源だけではなくて、人生も台無しにしている・・・。

 

 

 

 

 

 私どもが退化しつつある証拠は、いろいろあるみたいですね。

 ニッポンにあっては、現行憲法をますます生かせなくなっている点も、退化しつつある兆候だ、と私は考えます。

 

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