エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#全人格を掛けた心の習慣 #利害打算を超えた私心のない心の習慣 #十字架のバカという英知

2017-11-02 04:42:29 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

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 今宵も,Young Man Luther 『青年ルター』p.208の最後のパラグラフから。昨日の少し前です

 

 

 

  ルターはラテン語を話すときには,passiva(訳注:ラテン語の「受身形」)だとか、passivus (訳注:ラテン語の「苦しみ」)だとかいう言葉を,現に使ったんですが、このラテン語を,英語に翻訳したpassiveを,正しく理解しなければなりません。しかし、ドイツ語に翻訳する時に、ルターは、passivisch、すなわち、能動的受動態を使うことが多かったんですね。さしずめ、passific(訳注:英語にはない言葉を、エリクソンが、英語っぽく作ってみた言葉です) 「自分から受け身になる」のようなものです。passive 受け身という古い人生の習慣と,active 能動という古い人生の習慣の違いは、実際には、erleben 経験することと、handeln 行動を始めること の差だと思うんですね。意義深いいろんな意味失われているのが、passivity 受け身になる、という何気ない言葉なんですね。その失われた意義深い意味の中には、快く受け止める気持ちで,五感を用いて生きること自分の直感の声に快く「生みの苦しみとして踏みとどまること」十字架の受難を1つ生きること,という全人格を掛けた心の習慣があります。すなわち、全人格を掛けて受け身になることで,人は、じっくり考えた末に、自己犠牲と、利害を超えたることを厭わないことを経て,(訳注:手に入れるものはおろか,展望さえ無の状態に直面しても,その無の状態に能動的に踏み止まる立ち位置を取り戻して,そのようにして,救われるんです。これは,心理学的に言ったら,謎の一つかもしれませんが,(訳注:「自分から損を買って出るなんて、バカね」と言われる)「十字架のバカ」という叡知の中にあるです。

 

 

 

 

 

  座間市の殺人事件や,うそとゴマカシだらけの政治,教育委員会や学校,東電・東芝・日産・JR・神戸製鋼・東洋ゴム・旭化成…を目の前にするとき,倫理が雪崩を打って崩壊する現実,に私どもは直面させられます。

 また,倫理の崩壊,社会の崩壊を暗示するように,様々なところで,水が溢れて,水害になってますでしょ。

 私どもは今一度,快く受け止める気持ちで,感性を研ぎ澄ませて生きること自分の直感の声に快く「生みの苦しみとして踏みとどまること」十字架の受難を1つ生きること,という全人格を掛けた心の態度が取り戻し,倫理を復権しなくてはなりません。

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