エリクソンの叡知 ： #恥 #恥知らず #ニッポンにウソとゴマカシが溢れている理由

 

 

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インターメッツォ：　２つの声

   無意識の圧倒的な暴力にさらされ続ける愛着障害の子どもたち 　トラウマは、昔話ではない。トラウマは、無意識の暴力の最大級のものですから、いまここで非......

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　Identity and the life cycle 　p.71の，最後のパラグラフから。昨日の続き。

 

 

 

 

 

　ちっちゃい子どもに恥をかかせ過ぎるのは，お行儀よくしておこうという感性をもたらすどころか，大人が見てない隙に，コッソリ悪いことをして逃げちゃおうと決心させてしまう結果になります。実際，計算ずくの「恥知らず」をもたらしてしまいます。印象的なアメリカのバラードがありますよ。絞首台で絞首刑になる殺し屋が，人々の目の前で，その場に相応しく，恐れや恥の気持ちを示す代わりに，見物人たちを腹立ちまぎれに怒鳴りつけ始め，あらゆる反抗的な言葉を，次の言葉で締めくくったと言います。「目が潰れてしまえ」。たくさんの，ちっちゃい子どもは，耐えられないくらいに恥かしい思いにさせられると，同じような言葉づかいで，反抗的なことを言いたい気分になるもんです（実際には，そんなことを言う勇気もないし，言葉も知らないものですが）。私が，こんな悪い例を引いて申し上げたかったことは，子どもでも，大人でも，自分自身，自分の身体，自分がほしいもの，自分の願いが，ダメなこと，悪いこと，と見なすように言われても，その判断を下す大人たちの判断に間違いはない，と信用するにも，限度がある，ということですね。ときには，ちっちゃい子どもも，180度見方を変えて，他の選択肢があることも知らずに，自分を悪く言う大人たちの存在そのものを悪，と見なすようになりがちです。その子どもにチャンスが回ってくるのは，自分を悪く言う大人たちがいなくなった時か，その子がその大人たちから離れる時か，のいずれか，になります。

 

 

 

 

 

　日本にこれだけ，ウソとゴマカシがあふれているのは，ここでエリクソンが教えてくれることが日本に厳然としてあるからだろうと思います。ちっちゃい子どもの時に，恥をかかされすぎた，ということ，「よい子」を押し付けられすぎたということです。