エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

エリクソンの叡智: お母さんに対する,隠れている,激しい怒り

2017-04-16 09:26:39 | 間奏曲

 

 

 

 
虐待大国 ニッポン
   希望を語る時  これは、今から92年前、内村鑑三が、関東大震災直後に、新宿柏木(南新宿)の自宅の玄関に貼ったと言います。その文は「今は悲惨を語る時......
 

  今朝のエリクソンは,Toys and reasons. P.128,下から9行目。エリクソンが怖れていた落とし穴に,ニッポンの多くの人々が落っこちているというお話。2回目です。

 

 

 

 

 

 お母さん,そのお母さんには,見捨てられたことに対する怖れと,相手にされなかったことに対する激しい怒りがくっついている場合が多いんですね。

 

 

 

 

 

 これは,エリクソンが感情転移と言って,眼の前にいる人に否定的な感情を持つことが,過去の母親に対する否定的感情が背景になっていることを,詳しく教えてくれている件にでできます。

 今のニッポンは,低賃金・長時間労働のために,赤ちゃんの時期に,赤ちゃんの相手をゆったりした思いでできない母親が多いのです。

 激しい怒りを隠している発達トラウマ障害(DTD)の人が多いのです。

 繰り返しで申し訳ないのですが,発達トラウマ障害(DTD)がパンデミック(大流行)している背景には,ニッポン人が,病んで不毛な社会(impoverished society)にいるからです。

 


 

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