子どもにいろんな人が関わる社会、人間らしい社会を作っていきたいですね。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.237の第2パラグラフの、8行目途中から。
赤ちゃんたちは、遠く離れて、一人ぼっちにされていると気付いている、ということは、驚くにあたりません。実際、驚きなのは(人間の脳の柔軟性を反映しています)、多くの赤ちゃんたちが、一人ぼっちにされることにすぐに馴れてしまう、ということの方です。赤ちゃんたちは、終いには、一人ぼっちにされるために、ストレスの仕組みを容易に働かせることが出来なくなるまで進化するけれども、その進化は永遠に働いてしまうのであって、ほとんどの親たちに都合のいい予定表通りではないのです。
こうして、赤ちゃんは、発達トラウマ障害になってしまいます。
虐待にネグレクトが入る、という認識が、ニッポンでは非常に希薄です。多くの人が、長時間労働、サービス残業にならされていますでしょ。みんながやってんだから…って言う頭なんですね。保育園に預けているし、その後は、おばあちゃんが面倒みてくれてんだから…と言う場合もありますね。でも、いずれの場合も、その非常に多くのケースで、虐待になってんですね。
ニッポンで一番多い虐待は、ネグレクトです。でも、保育園に預け、おばあちゃんの世話にもなっているケースで、身体的暴力もなければ、ネグレクトという立派な虐待であっても、児童相談所に「虐待」として通報されませんでしょ。教員や保健師さんたちなどのそんな話をしますとね,「それって,普通じゃん」と言います。そうです,
お母さんたちが普通にしていることが,虐待になってんです。
ですから、児童相談所に、虐待の通報件数がうなぎ上り、と言う場合にも、一番多い、このネグレクトのケースが,数に入ってないんですね。
いかにニッポンが虐待大国かが、分かりますでしょ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます