エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉:δεῖ と 信頼

2017-04-17 06:01:01 | 聖書の言葉から

 

 

 今朝の日の出

 
発達トラウマ障害の子ども達にとって、一番大事なのは、やっぱり、やり取り
   空気が薄くないですか? カタクリ   みなさん、このまま流されてもいいの?    自分の頭で考えることを諦め、進んで行動する...>続きを読む......
 


 今朝の聖書の言葉はδεῖ,デイ,「必ず~することに決まっている」です。

 この言葉は,『新約聖書』の3つ目のイエス・キリスト物語「ルカによる福音書」の第19章,裏切り者で嫌われ者の徴税人ザアカイの物語に出てきます。

「 ザアカイの入信

19章 1彼はエリコヘ入って町をお通りであった。2そこにザアカイという名の人がいた。取税人の頭で、金持であった。3イエスがどんな方か見ようとしたが、背が低いので、群衆のため果たさなかった。4それで彼を見ようと前のほうへ駆け出して桑の木にのぼった。そこをお通りのところであったからである。5イエスはその場所へ来られると、目をあげていわれた、「ザアカイよ、急いでお降り。きょうはあなたの家に泊まることになっているから」と。6ザアカイは急いで降りて、よろこんでお迎えした。7皆はこれを見て、「彼は罪びとのところに入って客となった」といってつぶやいた。8しかしザアカイは立って主にいった、「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、もし人から何かゆすったならば四倍にして返します」と。9イエスは彼にいわれた、「きょう救いがこの家に入った。彼もまたアブラハムの子である。10人の子が来たのは失われたものを探して救うためである」と」

 前田護郎先生は,δεῖを「になっている」と訳されています。

 ヘブライのダーヴァールには,「言葉」という意味と,「出来事」という意味の両方があるということは,「エリクソンの小部屋」の熱心な読者であれば,すでにご存知だと思います。ですから,神様の≪話し言葉≫,イエス・キリストの≪話し言葉≫は,必ず≪出来事≫になるものです。

 国会や都議会や市議会で,あるいは,東電やお役所のお役人たちが,言葉は丁寧なのに,中身のない,ウソとゴマカシとその場しのぎばかり聞かれていると,言葉は信頼できないものだ,という印象を持ちがちかもしれません。

 ところが,神様が言われた≪話し言葉≫は,≪約束≫です。必ず出来事になることに決まっています

 神様の創造のご計画は必ず実現するものらしい。

 アブラムが,荒野に出かけるとき,繁栄を約束する神の言葉をにわかには信頼できなかった話が,『旧約聖書』の初めに出てきます。でも,実際アブラムは,ユダヤ人の基となるほどの繁栄をすることになりました。必ずそうなることに決まっていたのでしたね。

 信頼とは,δεῖ,デイ,,「必ず~することに決まっている」を信頼することですね。

 



 

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