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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第17章。「バラバラな自分をまとめる:決めるのは自分」です。p.280,下から2つ目のパラグラフから。
攻撃的だとか,落ち込んでるだとか,傲慢だとか,受け身だとかも,あとから学習した行動だ,と見ることは,とても建設的です。育ってきたある時点で,患者さんは,「頑固になるか,静かにしているか,その場からいなくなるかしなけりゃ,生きられない」,あるいは,「諦めていれば安全だ」と思い込んだわけです。無意識に埋没するほど侵入してくるトラウマ記憶みたいに,人が腹に染み渡るほどにホッとして,トラウマと戦うのか逃げるのかで身動きが取れなくなってる部分すべてを受け止めるまで,トラウマに応じたいろんな症状は続きます。
逆に言えば,心底安心して,偏桃体がストレス反応を起こして,「戦うか逃げるか」の選択をせずに済むように,折り合いがつければ,トラウマの症状は,ビックリするくらいきれいに取れます。
つまり,トラウマ症状以外に,トラウマだった経験を,もっと上手に受け止める手立てがあれば,そのトラウマ症状は,解消する訳です。
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