青年期になると、理想の良しあし、位置づけが分かってきます。日本人は、自分が得をしないかぎり、なかなか理想を求めないのが常。それがいつも間にか「最悪」に加担しないとも、限らない。
p225下から5行目途中から。
それで、青年期は、倫理的なものの見方が、大体できるようになりますが、まだ、時には衝動的な判断に引っ張られたり、時には、奇妙な合理化に引っ張られたり、ということもあります。したがって、大人への階段が決ままっていて、早すぎる終点にもなれば、将来戻ってくる停車場にもなる、ということのが子どもに当てはまるように、青年期にも当てはまります。
青年期は、倫理的なものの見方が大体できるければも、まだまだ危うい。ぶれやすいんですね。最低・最悪と、最高・最善のあいだで、大揺れしやすい。
でも、今の日本は、ちょっと事情が違いそう。理想は、その基礎に、信頼がありますが、今の日本は、信頼が非常に揺らいでいますでしょ。
理想は辺境にあり、というマックス・ウェーバーの説は、今も正しい。
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