エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

人を大事にすること=上手なセックス

2014-11-28 10:00:35 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 夫婦でさえ、本音の付き合いでなくなるのが、現代、という時代の特色です。

 p82冒頭から。

 

 

 

 

 

 

 チーム精神や、ガマンもお互い様、等を強調することは、ごく最近の展開です。それは、第一次世界大戦以降の数年間で、お互いの性的満足が、満足のいく性生活と、特に幸せな結婚生活を送るための基礎という、人を大事にする概念によって、導かれたものでした。当時信じられていたことと言えば、結婚生活が失敗する原因は、結婚相手と「性の不一致」にこそある、ということです。この誤ㇼを犯す訳は、「正しい」セックスをするのを怠ったから、すなわち、どちらかが、あるいは、双方ともに、セックスのやり方がまずかった、と見るのですね。ですから、この過ちを正すため、お互いに大事にできない、不幸な2人を助けるために、正しいセックスを教え、その相談に応える、たくさんの本が出ています。その本の通りにすれば、陰に陽に、幸せと人を大事にすることを約束してくれる、おまけつきだとでも思っているんですね。 

 

 

 

 

 面白いですね。アメリカにはこんな一面があるんですね。アメリカの本屋の品ぞろえで特徴があるとすれば、セックスのやり方の本と、ユーモアの本が多いこと。それが今日フロムが教えてくれることに由来していたとは知りませんでしたね。アメリカ人もおバカな側面があるんですね。「人を大事にすること=上手なセックス」だなてね。

 アメリカが、ベトナム戦争という試練にあってのも、ある意味納得ですね。

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