エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#寂しく辛い思い からできた #対象関係論

2017-10-01 02:39:26 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

ドナルド・ウィニコット

 

 

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お役所仕事は、「人類に対する犯罪」、ナチスと同じ
   自由だからこそ、新しいもを作り出せる。  ルターは、ドイツ語でタイムリーな小冊子を出版しました。ラテン語でミサをし、ラテン語で本を出すのが「常識」......
 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?

 第7章。「同じ波長になる:触れ合うこと(アタッチメント)と心の音色を響き合わせること(アトゥーンメント)」です。p.111,ブランクから。

 

 

 

 

 

母親がいない男たち

 

 

 赤ちゃんと母親の間の生きている実感に満ちた関係に関する科学的研究は,上流階級のイギリス人男性達が始めました。上流階級のイギリス人男性らは,幼いうちに家族から引き離されて,寄宿舎付きの学校にやられました。そこで,たくさんの同性ばかりの場で育てられました。私が初めて,ロンドンにある,あの有名なタヴィストック病院を訪ねたとき,気づいたのは,白黒の写真に写った,偉大な二十世紀の精神医学者たちが,中央の廊下の壁に掲げられていたことでしたね。ジョン・ボールビー,ウィルフレッド・ビオン,ハリー・ガントリップ,ロナルド・フェアバーン,それに,ドナルド・ウィニコットです。そのひとりびとりが,その人ならではのやり方で,赤ちゃんの時の経験が,その後の対人関係のひな型になるということを研究して,本当の自分が一番腑に落ちる実感が,親たちとの,分刻みのやり取りに中で創造されるのかを研究しましたでしょ。

 

 

 

 

 

 寄宿舎生活で寂しい思いをした,有能な上流階級のイギリス人男性が,幼いころの母親との関係が乏しかったからこそ,その大切さが身に染みるほど大切なことを,心底分かって対象関係論という科学を作り出したことが,はっきりと示されていますね。

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