エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子ども、心の地図はメチャクチャ

2016-09-12 07:15:36 | 間奏曲

 

 

 
「NO」と言うことが、進歩の源
   自分を確かにさせるためには、価値とヴィジョンを共にする仲間が必要です。どんな価値を選択し、仲間とする範囲をどこまで伸ばすのか? が問われます。  The li......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども。環境の影響の大きさに驚かされますね。子どものとって不幸な育ちの環境は、脳にも、免疫にも、非常に悪影響があるなんてね。トラウマは、脳や身体にまで刷り込まれてしまいます。怖ろしいことですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.129のブランクから。

 

 

 

 

 

 この世の、メチャクチャな地図

 

 何が安全で、何が安全ではない、何が内側のことで、何が外側のこと、何に抵抗すべきなのか、何が安全だから取り入れていいのか、をどのように学ぶのでしょうかね? 子どもに対して、虐待やネグレクトの衝撃がどれほど深刻なのかを理解する一番いい方法は、マリリンのような方々が私共の教えてくれることに耳を傾けることですよね。私がマリリンのことをよりよく知るくらいはっきりしてきたことの1つは、この世の中がどうなっているのかについて、マリリンは独特の見方をしている、ということでした。

 

 

 

 

 独特と言ったら、肯定、否定の両面がありますでしょ。自閉症のドナ・ウィリアムズさんみたいに、感覚的なこの世の地図は、ある意味、素晴らしい地図ですね。それは、禅の修行を極致で体験する世界地図とかなり重なりますよね。それでも、ドナは、大変な苦労をしてきましたね。

 しかし、発達トラウマ障害(DTD)の人たちの地図は、文字通りメチャクチャ、という意味で、独特なんですね。ですから、発達トラウマ障害(DTD)の子ども等が日々を生きるのは、実に煉獄の苦しみになる訳です。

 


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