今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の16日目。
今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の6日目。B.4.です。
B.4. 自分のいろんな気持ちと体調を言葉にすることができない。
自分の気持ちや体調を言葉にすることが出来ないことがハッキリと出るのは、気持ちを言葉にすることが出来ない時、思いを言葉にすること出来ない時、「お腹空いた」とか「ウンチ」とか言うことが難しい時です。発達トラウマ障害の子ども達は、CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)の研究の報告では、いろんな気持ちを言葉にしたり、表現したりできず、願いや望みを伝えたり出来ない上に、自分の思いを知って、言葉にすることが出来ない、ということが、他のトラウマを負わされた子ども達に比べて多かった。このような発見が、以前の面接で報告されたことと一致しています(サヤー、コウズ、グレイブ、トバス、2005; ズー、リ、リアング、2006)。
自分の気持ちさえ分からない。それは人間にとって、根源的な傷付でしょ。自分の気持ちも分からなければ、必然的に、人の気持ちも分かりませんからね。気持ちの分からない人が近くにいたら…。親でも苦しいのじゃぁないかしら? 発達トラウマ障害の子ども等は、こうして関わりづらい人になってしまいます。本人も、なぜ、人が関わりづらそうにしているのかも、分かりませんから、本人は本人で辛いでしょ。
このようにして、発達トラウマ障害の子どもも、その子に関わっている親も保育士も教員も、それぞれ辛い思いをせざるを得ませんね。
大事なのは、心理学的洞察でしょうか?
どうでしょう?
https://www.youtube.com/watch?v=jYyEEMlMMb0
の中で、ブルース・ペリー教授は、そのようには言いません。
大事なのは、その子どもの眼の前にいて、我慢強く、親切に、敏感に、やり取りの出来る人です。
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