本田哲郎神父様『釜ヶ崎と福音』から。
神の力、人を生かす力とは、こちらか元気だから、元気を分けてあげられるというようなものではない。人の痛み、苦しみ、さびしさ、悔しさ、怒り、それがわかる人だからこそ、人を励ますことができる。「よし、もう少し頑張ってみよう」という力を、その人の内に引き起こされる。
ここは非常に大事なところですね。なぜなら、教育、エデュカチオの本質をついているところだからです。
何か元気や、知識を分けることを教育であるかのように誤解している人が非常に多い。でも、そういったことは、「教育」とは何の関係もない、と私は考えますね。
教育、エデュカチオ、とは、やる気と持ち味を引き出すこと。それは、子どもの中にある力を理解する中で、子どもの心の寄り添う中で、初めて外に出てくるものです。理解してもらえた、と子どもが感じるとき、子どもは大人から教えられずとも、やる気を持つて自分で解かろうとするものです。
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