エリクソンは「プレイセラピーで大いに役立つのが、おもちゃのある遊びの小さな側面のおかげで、セラピーをする子どもは、危機をはらんだ願いやテーマを、隠さず表現できる、ということを見て知ることですね。」と言いますでしょ。慣れてくると、おもちゃがない、校庭で遊んでいる子どもでも、その遊びから分かる場合も出てきますね。面白いでしょ。
The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p50の下から4行目途中から。
そして、実際、おもちゃで遊ぶ、遊びの小さな側面でびっくりしたり、ガッカリしたりすると、その子どもは、自分の感覚で遊ぶ、遊ぶ本人の側面、すなわち、ボォッとしたり、指シャブリをしたり、マスターベーションをしたりすることに退行するかもしれません。ところが、発達的には、陽気で楽しいことは、人と遊ぶ、遊びの大きな側面に手が届きます。遊びの大きな側面は、他の人たちと分かち合う対人関係上の活動の舞台です。対人関係の活動の舞台で学ばなくてはならないものは、陽気で楽しく関わろうとすると、相手の人たちも陽気で楽しく関わろうとするようになるし、陽気で楽しいことを相手の人たちにも強いることになる、ということです。
ここは、マイ・フェイヴァリットの1つですね。なぜなら、陽気で楽しいことは、うつる、と教えてくれるところだからです。 「うつる」といっても、インフルエンザではないんですからね(ただ、村瀬孝雄・近藤邦夫訳のみすず版は、例によって、滅茶苦茶です)。
陽気で楽しいことはうつる、というのは、小学生までくらいは、とってもよく当てはまります。そして、陽気で楽しいことくらい、相手の小学生を肯定することはない、ってことも、非常に大事な点です。
あなたも、子どもの相手をするときには、正しいこと(勉強やルールや躾など)を口にしたりなんかしないで、陽気で楽しく ね!
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