エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

本末転倒社会!!

2016-03-26 07:03:09 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
沖縄と安倍政権
       初沢亜利さんの写真から  沖縄の問題は、私どもが置かれている状況を理解する時、非常に重要です。 私たちは、どんな社会で暮らしている...
 

 発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもの治療には、言ってることとやってることが一致した、我慢強い、大事にその子どもの相手になることの繰り返しが必要です

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」に入りますp.232、下あたりから。

 

 

 

 

 

 しかしながら、トラウマに一番傷ついているのは、トラウマを負わされた子どもたちであり、家族も身近な人たちも、一番身体のためにも心のためにもならず、助けにもならないのも、トラウマを負わされている子どもであるからこそ、手近な人たちを当てにすることが、並外れて難しい訳です。身体にも心にもいい身近な人たちが、人が人の心を踏みにじるトラウマになる出来事、たとえば、家庭内暴力だとか、他の暴力沙汰だとか、がそもそも起ることを、一番防いでくれるものですからね、今の社会にあっては、浮き沈みが著しく、人と人の繋がりがぶち壊されてしまっているので、すべての人が皆、ますます傷つきやすくなってしまっています。

 

 

 

 

 

 「関係性が希薄になった」と言われて日本も久しいでしょ。アメリカでもそうなんですね。チャップリンの「モダンタイムス」以来、かもしれません。百年以上でしょう。

 仕事は、全人格を掛けて、相手のためにやること、ではなくなってしまったから? 言われたことを、言われた分だけ、言われたとおりにやるマニュアル人間。すると、眼の前の相手に合わせて対応する、という、本来の人間らしさが喪われてしまいます。マニュアル(手段)が、眼の前の相手(目的よりも大事になる本末転

 人と人が関わることが、人を傷つける本末転倒社会!!

 

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