発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもの治療には、言ってることとやってることが一致した、我慢強い、大事にその子どもの相手になることの繰り返しが必要です。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」に入ります。p.232、下あたりから。
しかしながら、トラウマに一番傷ついているのは、トラウマを負わされた子どもたちであり、家族も身近な人たちも、一番身体のためにも心のためにもならず、助けにもならないのも、トラウマを負わされている子どもであるからこそ、手近な人たちを当てにすることが、並外れて難しい訳です。身体にも心にもいい身近な人たちが、人が人の心を踏みにじるトラウマになる出来事、たとえば、家庭内暴力だとか、他の暴力沙汰だとか、がそもそも起ることを、一番防いでくれるものですからね、今の社会にあっては、浮き沈みが著しく、人と人の繋がりがぶち壊されてしまっているので、すべての人が皆、ますます傷つきやすくなってしまっています。
「関係性が希薄になった」と言われて日本も久しいでしょ。アメリカでもそうなんですね。チャップリンの「モダンタイムス」以来、かもしれません。百年以上でしょう。
仕事は、全人格を掛けて、相手のためにやること、ではなくなってしまったから? 言われたことを、言われた分だけ、言われたとおりにやるマニュアル人間。すると、眼の前の相手に合わせて対応する、という、本来の人間らしさが喪われてしまいます。マニュアル(手段)が、眼の前の相手(目的)よりも大事になる本末転倒。
人と人が関わることが、人を傷つける本末転倒社会!!
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