エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

目的と関係を見失っているからこそ、年寄りが蔑ろにされやすい

2016-03-26 08:24:59 | エリクソンの発達臨床心理

,

 

 

 
自らを誇りとしない
  難しいところですが、内省が必要なようですね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.189の第2パラグラフの下から8行目途中から。&nb...
 

 

 年寄りに住みよい社会、人類にとっても住みよい社会、人間らしい社会を作るには、それだけの時間と、何よりも叡智が必要です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.116の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私の人生も、第8目の、そして、最後の舞台という呼び名間違いの領域に入ってきましたから、いつも私に突き付けられている、予期せぬ経験や観察について、あれこれと思案し始めました。この社会では、年寄りに対する普通の態度は、困ったなあ、という感じでしょう。歴史的な文書、人類学的な文書、宗教的な文書によれば、昔、長寿な年寄りたちは尊敬され、上がられさえしていたのに、今世紀の、年寄りたちに対する反応って、正反対なことが多いし、不満の言葉、嫌悪の言葉さえ、浴びせられますよね。手助けがある場合でも、助け過ぎになりがちです。

 

 

 

 

 年寄りは、今の社会では、のけ者ですね。さっき、ブルース・ペリー教授の『犬』でも、今の社会について触れられてましたければも、目的と関係を見失ったのが今の社会の特色だとすれば、目的と関係の達人である年寄りが、蔑ろのされがちなことと関係がありますね。

 今の社会の人々は、生きている目的と、生きている場の関係を見失っているからこそ、その2つに行き届いていることが年寄りが蔑ろのされるのでしょう。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本末転倒社会!! | トップ | 反抗が道を切り開く時 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿