ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.205から。ブルース・ペリー教授が描く愛着障害です。
反応性愛着障害の症状には、「成長しない」ということも含まれますし、ローラのケースで見たように、うまく育ちません。愛着障害は、ローラの母親みたいに、6ケ月ごとに新しい里親にたらし回しにされて、1人か2人の主な養育者と、生涯に渡る愛着を赤ちゃんの頃に育てることが出来ない場合に、よくあることなのです。孤児みたいに施設で育つ子ども等も、ジャスティンやコーナーみたいに、愛着障害になる危険が大きいです。それから、子ども等が知っている人の話を聴いていない感じになるのは、反応性愛着障害の子ども等は、知らない人たちにも、オカシナ情緒的な繋がりを感じてしまう場合が多いからです。愛着障害の子ども等は、相手はいつでも変えられるものと見なしがちになるのは、1人の親や、その親に変わる人と、生まれた時から生涯にわたる繋がりを育てるチャンスがなかったからです。
愛着障害の子どもの特色は、1)育たない、2)人の話を聴いていない感じ、3)相手をいつでも変えられるものと見なしがち、と3つ特色があります。人は、不思議生き物ですね。人は、衣食住が整っているだけでは育たないのですからね。人には「心の栄養」が必要なんですね。
この「心の栄養」が、関係なのですね。もっといえば、関係への誠実さ、です。雨宮慧先生のお写真が入った今日のコラムの合わせで、申し上げれば、ヘセドが「心の栄養」の源なんですからね。
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