エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

人生で一番苦しいこと

2016-02-18 08:23:08 | アイデンティティの根源

 

 

 
耳のお話
  嗅覚も素晴らしい。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p84の冒頭から。   ...
 

 悪い良心を見つけたことが、フロイト最大の業績です。

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.258の、4行目途中から。

 

 

 

 

 

私どもは、この恵みの関係が、ルターが生涯背負い込まなくちゃならなくなった、過剰にダメダァと感じちゃう罪責感になるまで、辿ってきましたでしょ。「それに、これが、この手の苦難の中でも最悪の苦しみなんですね。良心て奴は、良心から逃げる訳にはいかないけれども、いつでも、良心は良心を眼の前にしていて、被造物のあらゆる恐怖を知っている訳ですよ。それは、苦しみが眼の前の暮らしにもたらすものです。なぜって、神なき者は、まるで荒れ狂った海だからですよ」

 

 

 

 

 

 怖い人だったら、その人から離れていれば、何とかなる。つらく当たる人だったら、その人に会わなければいい。でもね、良心、それも、悪い良心だったら、逃げ場がないんです。いつでも、どこにでも、ついてくるのですからね。そして、

「お前なんか、ダメだぁ」

「もっと、やれ」

「人を信用したら、お終いだぞ」

と脅し続けるのですからね。

 

 

  悪い良心 これほど恐ろしいものは、

  この世にはない

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生の中で、私どもを支えて... | トップ | 心の栄養の源は、ヘセド≪関係... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿