悪い良心を見つけたことが、フロイト最大の業績です。
今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.258の、4行目途中から。
私どもは、この恵みの関係が、ルターが生涯背負い込まなくちゃならなくなった、過剰にダメダァと感じちゃう罪責感になるまで、辿ってきましたでしょ。「それに、これが、この手の苦難の中でも最悪の苦しみなんですね。良心て奴は、良心から逃げる訳にはいかないけれども、いつでも、良心は良心を眼の前にしていて、被造物のあらゆる恐怖を知っている訳ですよ。それは、苦しみが眼の前の暮らしにもたらすものです。なぜって、神なき者は、まるで荒れ狂った海だからですよ」
怖い人だったら、その人から離れていれば、何とかなる。つらく当たる人だったら、その人に会わなければいい。でもね、良心、それも、悪い良心だったら、逃げ場がないんです。いつでも、どこにでも、ついてくるのですからね。そして、
「お前なんか、ダメだぁ」
「もっと、やれ」
「人を信用したら、お終いだぞ」
…
と脅し続けるのですからね。
悪い良心 これほど恐ろしいものは、
この世にはない
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