エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「パートタイム政治参加」 vs 日本人の長時間労働

2015-11-13 02:17:39 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
人を大事にする可能性
  現実には、資本主義の原理と人を大事にする原理が両立するかもしれない、と言うのがフロムの主張のようです。 p122の3行目から。 &nbs...
 

 丸山眞男教授によれば、民主主義は、主権者である一般市民が「パートタイム政治参加」することによって、成り立つものだ、と言いますね(たとえば、http://d.hatena.ne.jp/cangael/20140807/1407364012)。主権者である私ども市民が、国会、都議会、市議会などを監視していかなくてはなりません。でも、私どもは、四六時中政治に関われるわけではありませんし、政治で給料をもらっている訳でもありません。ですから、仕事や勉強の傍らの「パートタイム政治参加」にならざるを得ません。丸山眞男教授に言わせたら、やはり「パートタイム政治参加」は、「厄介」なことです。しかも、丸山眞男教授は、「デモクラシーの考え方はパートタイム政治参加です。つまり大部分は職業政治家じゃない国民の。人民主権という意味は、大部分は職業政治家じゃない人民が政治についてね、最後の発言権を持つという考え方でしょう。アマチュアが、知らねぇやとシラケちゃうと、政治なんて関係ねえやということになったら、民主主義はおしまいです」と言いますね。

 ところが、日本人は長時間労働が当たり前でしょ。法定労働時間という、一日8時間(週40時間)労働という、法律で決められている働き方をすると、非難される場合が少なくありません。民主主義の基礎をなす「ワーク・シェアリング」を知らないからですね。超過勤務をしたら、本来もう一人の人が、失業者から就業者になれるかもしれない可能性を、奪っていることになりますよね。超過勤務することが、主権者の連帯を打つ壊しにするものなんですね。しかし、会社と言う集団を超えられない心の在り方のままですと、むしろ、超過勤務しない方が、「裏切者」扱いになっちゃいますね。しかし、超過勤務をすればするほど、丸山眞男教授が教えてくれる「パートタイム政治参加」ができなくなっちゃいます。

 私は、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちが、非正規雇用労働者を増やして、主権者を、正規雇用労働者と非正規雇用労働者に二分して、対立させる「分割統治」、「分断政治」をしていると指摘してきましたが、それだけじゃぁありませんよね。主権者が「パートタイム政治参加」することを、しにくくするために、長時間労働、ただ働き超過勤務を強いるような制度を作ってんですね。悪質ですね。

 私どもは、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちの、狂気の政治、おバカなハカリゴトから、私どもの「人間らしい暮らし」、「人間として正しいこと」=人権を守るために、話し合いを大事にするとともに、法定労働時間を順守する働き方をしたいもですね。そして、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちが、おバカが出来ないように、シッカリと監視してまいりましょう。

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