発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもは、いくら身体を鍛えても、いくらお勉強を教えても、それは砂上の楼閣です。愛着障害の子どもに対するカウンセリング、愛着障害の子どもに対するセラピーは、ヴァン・デ・コーク教授が教えて下さっているように、陽気で楽しい遊びを、≪約束≫に基づいて、≪共にする≫ことです。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.213の第4パラグラフから。
人と人の繋がり、人と人が心を響き合わせることは、身体をコントロールする源ですが、その人が近くにいると思うだけで、「打たれるかもしれない」、「裏切られるかもしれない」、「捨てられるかもしれない」と怖くなる場合も多い。この場合、恥ずかしさが重要な役割をします。すなわち、「私の真の姿を知られたら、ひどい奴だ、不愉快な奴だと思われちゃう」と思ってることが悪さをします。トラウマが癒されないまま、ホッタラカシにされたら、いろんな人間関係に支障をきたします。大事に思っている人からレイプされて、心傷つけられたら、傷つけられたくない気持ちで心一杯になりがちですし、初めての人に心開くのが怖くなっちゃうでしょ。実際、初めての人達から自分が傷つけられる前に、知らないうちに人を傷つけようとしているかもしれませんよ。
発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもは、「打たれるかもしれない」、「裏切られるかもしれない」、「捨てられるかもしれない」と怖くなる、とヴァン・デ・コーク教授は言いますね。これが「サバイバル脳」とヴァン・デ・コーク教授が言う脳になってる状態の、子どもたちの反応です。
こういう子どもに対しては、 安心・安全を提供することが一番大事です。ですから、発達トラウマを抱えた愛着障害の子どものカウンセリングの第一歩は、「叱らない」「怒らない」人間関係なんですね。愛着障害のカウンセリングは、「良い良心」の大人しかできない、と相場が決まってます。
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