エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

日本の現状は、アメリカとは比較できないくらい、深刻です

2016-02-04 03:01:48 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
野に咲く百合のごとく 光の道 改訂版
  縦の関係に生きる人は、思いやりと信頼に生きることができます。 Young Man Luther 『青年ルター』のp179の下から13行目途中から。&n...
 


 

 今日は、14章の本文に入ります

  ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.232。本文から。

 

 

 

 

 

 9月2001年に、いろんな団体が、たとえば、国立保健研究機構やファイザー製薬、ニューヨークタイムズ財団等が、専門家のシンポジウムを企画して、あの世界貿易センター事件によってトラウマを負わされた人々に対する一番いい治療法を推薦しました。たくさんのよく使うトラウマ治療は、どこの地域でも、慎重に評価されて来なかったから(精神科に助けを求める患者さんたちとは反対に)、このシンポジウムは、様々な治療法が実際問題どれくらい効くのかを比較する絶好の機会だと私は思いましたね。

 

 

 

 

 これも、アメリカに限った話ではなく、日本でも同じです。日本の方が酷いでしょうね。なんせ、発達トラウマと震災トラウマの区別が出来てないし、発達トラウマに起因する愛着障害と発達障害の区別もできてないのですからね。ですから、何が発達トラウマの愛着障害の子どもたちの治療に役立つのかが、全く分からず、分かっても、そのいい方法はやらずに、アメリカ子ども虐待専門家協会が、「それをやってはお仕舞いよ」という方法が、堂々と、税金を使って、まかり通っている訳ですからね。私ども、それに気付きを与えられたものが、少しずつ、あるいは、劇的に、現状を変えていかなくてはならないでしょう。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「魂の純粋さ」としての信頼 | トップ | 感性を研ぎ澄ませば、それが... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿