エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: イエスの言葉

2017-03-09 01:46:11 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
発達トラウマは、元通りにはできない
    1人では無理な、自分を確かにする道  カテドラルも、儀式も、もともとは神聖な意味がありました。 Young Man Luther 『青年ルター』......
 

 今宵の聖書の言葉,イエスの言葉です。

 イエスの言葉の力を示すところはたくさんあるのですが,その一つが,『新約聖書』の最初の出てくる「マタイによる福音書」の第5章16節です。

16夕になったので彼のところに悪霊つきが大勢連れて来られた。そこで彼は諸霊をことばで追い出し、すべて病むものをいやされた

実際,4節にあるみたいに,

3そこでイエスは手をのばして彼にさわっていわれる、「よろしいとも、清くおなり」と。たちまちらい病は清くなった

 イエスの言葉には,出来事を生み出す力がありますね。それは,ヘブライ語のダーヴァルが,言葉と出来事の両方の意味があることからも解かりますね。

 イエスの言葉は,特別なのかもしれません。しかし,子どもと関わる全ての人たち,親,保育士,教員,学童保育のスタッフ,サイコセラピスト…は,その言葉が出来事になるような関わりが,必要です。言葉が出来事になるような関わりから得た信頼を基に,子どもが発達し,癒される(その子らしくなる)ことができるからです。

 その意味では,イエスの言葉は,私どもが言葉を語る時のひな形を,言葉を,出来事を生み出す基にしながら正直で,子どもとの関係に誠実な生き方,のひな形を示している,と言えそうですね。


 

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