エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#発達トラウマ障害DTDのカウンセリングはこれだぁ! その8 安心出来る絆

2015-11-22 03:17:42 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「自分にうそのない充実した時間を過ごされてください」
  誰の言葉だと思いますか? 写真がすでに出ていますから、分かりますよね。これは、高倉健さんの遺作となった「あなたへ」のロケ地、小倉北区の映画館「小倉昭和館」の館...
 

 良いセラピストは、実は、セラピスト自身の傷を通して、クライアントと一緒に≪本当の自分≫を探してくれる人です。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.215の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 安心することが出来た人を、1人も思い出せない人もいますよ。そういう人にとっては、馬や犬と関わることが、人と関わることよりも、ずっと安心、ということかもしれませんね。この方針は、今では、たくさんのセラピーで活かされて、大きな効果を上げてますよ。たとえば、刑務所でのセラピー、入院治療のセラピー、退役軍人のセラピーにも活かされて、著効を上げています。ジェニファーは、ヴァン・デ・コーク・センターの最初の卒業生の一人で、やんちゃで、無口な、14才として、セラピーにやってきた人ですが、修了式で言ったことは、「馬の世話をする責任を任されたことが、自分にとって、とっても大事な段階だった」ということです。ジェニファーが自分の馬と絆を深めるほどに、安心して、センターのスタッフとも関わり出し、いろんな授業に集中するようになり、大検を取り、大学に入れましたね。

 

 

 

 

 

 安心が、発達トラウマ障害DTDの子どもに、どれだけ大事かが分かりますね。これはジェニファーに限ったことではありません。発達トラウマを抱えた愛着障害の子どものセラピーの始めは、必ず安心感を提供することですね。安心感を感じる絆です。

 

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