エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

求めない

2015-11-22 00:09:50 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
憲法侮蔑解散
  2012年(平成24年)、一昨年の暮れ、野田佳彦首相(当時)とわが安倍晋三自民党総裁の党首討論の最中に、野田首相が「解散」を公にしました。いくつもの裁判所で、...
 

ジョン・カボット・ジンさん。『大きな不幸を生き切ること』から。今晩から、求めないこと。

 

 

 

 

5 求めない

 

 私どもがしているほとんどすべてのことは、目的があって、やってることですし、その目的は、何かを手に入れることだったり、どこかに行くことだったりします。しかし、瞑想する時には、この目的がある態度が邪魔になります。それは、瞑想は、人がやる他の活動とも、違うものだからです。瞑想はたくさんの作業と、ある種のエネルギを必要としますけれども、究極的には、瞑想とは、何にもしないことなんです。瞑想は、≪本当の自分≫になること以外の目的がありません。この皮肉な言葉が、自分の姿を示してくれますよね。こんなことを言ったら、二律背反に聞こえますし、キチガイじみてるでしょ。でもね、この二律背反とキチガイじみてることから、自分自身を別の視点から眺める方法が分かるかもしれません。それは、≪偽りの自分≫であることを少しずつ止めて、≪本当の自分≫にだんだんとなることです。これは、求めない態度を意識して養うことですね。

 

 

 

 

 

 エーリッヒ・フロムが、To have or to be ? という本を書いてますね。瞑想は、to haveを止めて、to beに徹することを学ぶことですね。beingに徹することです。ちょっと難しい響きがありますでしょ。でもね、頭でっかちになっちゃダメよダメダメ。beingって、生きていること、生かされていることを喜ぶことだからです。それは、

 これは、小さなことを見つめてもできますね。小さな虫や鉱物を見つめてもできます。あるいは、大きなもの、空を見上げたり、星座を見たり、望遠鏡で星雲を眺めても良い。そのときに、その美しさでも、精緻な姿でも良い、そういうことに気付いて、驚き、あるいは、畏れるところから、生かされていることにある、圧倒的な、しかし、静かな悦びを味わうことが出来ますよね。まど・みちおさんみたいに、ね!

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キルケゴールよりも、ルター... | トップ | #発達トラウマ障害DTDのカウ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿