エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#全面戦争

2022-10-30 08:16:54 | エリクソンの発達臨床心理
 
#最も危険な

 #聖書の言葉 #単独者の恵み #キリストの生涯 #子どもっぽい大人 #赤ちゃんの時に母親を信頼できなかったから                    #......
 

発達トラウマ障害 Enpedia」
は、内閣府情報調査室が情報操作をしているだろうGoogle検索ではなさらず、

MSN検索、あるいは、 Bing検索にて、ご参照ください。

としましたが、1日で、MSN検索、Bing検索にも、内閣府情報調査室が施したであろう、情報操作が入りました。

それだけ、「発達トラウマ障害 Enpedia」の真実が大事。

   Childhood and Society 第3章  p.114から。

 

  大草原の狩人たち

Ⅰ 歴史的背景

 サウスダコタ州に向かう旅の時,スカダー・マッキールはインディアン問題局の現場代理人でした。私どもが招待されたことには、緊急の目的がありましたが,それは、どこからこの悲劇的な無関心が引き出されてきたのかと言うことでした。悲劇的な無関心とは,スー・インディアンの子どもたちが静かに受け止めていたものですし,連邦がインディアンを教育するという、よくがんが得られて、しかも、予算を掛けた実験の中で、自らを導いてきた多くの価値をドブに静かに捨て去っていたことです,何が子どもに悪いかは明らかでしたね。子どもにとって良いことが2つありましたから。1つは白人の子どもにとって、もう一つはインディアンにとって。

 私どものあゆみにある臨床に忠実であるためには,いまここで示されている昔ながらの躾に関する素材を,暮らしの細部に光を当てて、ご紹介しなくてはなりません。赤ちゃんと仲間たちのことを,一層明るい灯りの中で見る明快な地平に達するためには、いまの人種間関係のいばらの藪に,読者の皆さんをお連れしなくてはなりません。

 パイン・リッジ・インディアン居領地は、ネブラスカ州寄りの、サウスダコタ州の南西側にあります(訳注:今もあります)。この居留地は、うねるコケ・シダの類の運命も同然です。

  穏やかで 温かい 夏の風が吹き また 弱まり

  また 猛吹雪が暮らしを閉ざす

  風は、夏も冬も 止まず

  私は思わずこぼさずにはいられない

  貴方と言い争っているのではありません 語り掛けているんです と

 

ここには,スー族,すなわち、ダコダ族の一派オグララ族の8,000人の人が,アメリカ政府から割り当てられた土地に住んでいます。このインディアンの人々が居領地に入植した時,彼らはアメリカ政府に,政治的・経済的な独立を明け渡してしまいました。その条件は,連邦政府は、居留地で白人が狩猟したり,移住したりするのを禁じる,と言うことでした。

 一番頑固なロマンチストくらいしか,今のインディアン居留地に,「インディアンの中のインディアン」はこの人たちだ,とかつて言われた,昔ながらのダコタ族の姿に似た、何かが見つかるだろう,とは思わないでしょう。「インディアンの中のインディアン」とは、戦い続け,狩猟をする男ですし,不屈の精神があり、しかも,狡猾で、残忍でもあるんです。インディアンのイメージは,五セント硬貨が最近飾り立てるまで,奇妙な関係に奇妙に役立つものでした。というのも、戦いに敗れた先住民らが,長と大統領のために用意された居留地に暮らしているからでした。

 暮らしは良かった ダゴダの高原では 白人が来るまでは

 バッファローが黒い群れを成して 草原を移動した

 ブラック・ヒルとロッキーの山並みには 鹿 ビーバー 熊がたくさんいた

 飢えはインディアンの暮らしとは 縁遠いものだった

「仲間」の揺るい掟よって一つになり,ダコダ族の人々は,広大な大草原に広がるバッファローをかつては追いかけて,馬にトラボイという運搬用そりを付けて、長い隊列を成したものです。ダコダ族の人々は,定期的に,よく整ったティピの村に集まりました。ダコダ族の人々は集まったときにはなんでも,キャンプをしたり,バッファローの大物を捕えたり,ダンスをしたりすることは,きっちり決まっていました。しかし、小集団がいつも,色とりどりに、騒々しく、従っていたのは,小さい獲物を手に入れたい,馬を奪いたい,敵を驚かせたいという,身体が発する強い気持ちでした。スー族の人たちが残酷なことは,初期にアメリカに植民した人たちにはよく知られていることでした。スー族の人たちが残忍なことが厳しい重圧になったのは,スー族の人たちが,苦行の中で、インディアンの神様から、進むべきヴィジョンを得た時でした。

 しかしながら,かつては誇り高かったスー族の人たちも,数々の惨事の黙示録的な結果によって困り果てた様は,まるで自然と歴史とが束になって,男気のあり過ぎたスー族の子孫に対して、全面戦争を仕掛けた如でした。

 

 

 スー族の人たちの苦難の大きさを物語って、余りある感じです。

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