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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第7章。「同じ波長になる:くっつくこと(アタッチメント)と心の音色を響き合うこと(アトゥーンメント)」です。p.119,第2パラグラフから。
親が子どもの悩みの種であり,ストレスの元だという状況にある子どもは,頼れる人が1人もいませんし,解決できないジレンマに直面することになります。つまり,母親は,生きていくためには必要であると同時に,怖さの元であることです。そういう子どもは,「近づくこともできない(安全で,見て見てという気持ちと怒りの間を揺れる「パターン」)し,(自分の)注意を他に移すこともできない(遠巻きにする「パターン」)し,逃げ出すこともできません」。保育園か,くっつく実験をする場でそんな子をよくよく見れば,親が部屋に入り,すぐに出ていくときに,親を見ていることがわかります。そういう子どもは,親に近づきたい気持ちと親から離れていたい気持ちを選べませんから,四つん這いになって体を揺すったり,ボウっとしたり,お手上げで固まったり,起きて親に挨拶してはダメダァと絶望したり,します。誰が安心できて,誰が仲間なのか分かりませんから,知らない人にもベトベトするか,誰も信用しないか,です。メインはこのパターンを,「まとまりのなしに,くっつくパターン」と呼びました。まとまりなしにくっつくのは,「解決できずない恐怖」でしょ。
まとまりなしにくっつくパターン,座間の殺人事件の容疑者も,おそらくこれでしょうね。
心から安心できる人に出会った試しがありません。誰も信用しない,のは,本当の自分がないことと同じです。知らない人でもベトベトするのは,脱抑制タイプの発達トラウマ障害DTDで,遠巻きしたり,目立たない感じでいる子は,抑制タイプの発達トラウマ障害DTDです。人も自分も信頼していない点では,両者に違いはありません。
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