今朝のエリクソンは、再び、Insight and responsibility p.112。タイトルは、『心の中の子どもを内省すると,眼の前の子どもに応答し続けることができますよ』という程の意味で、『…と責任』という感じじゃない。心の病気が治った目印について。
ここでは、いろんな症状がなくなることは、ついでに言う程度のことでして、心の病気が治った決定的な目印は、患者さんが何か善いこと、人を大切にすることでも良いし、仕事のことでもいいし、家庭生活でも、友人関係でも、一市民としての政治参加でもいい、患者さんが、善いことにひたむきになる不屈の精神が増し加わる、ということなんですね。
症状がなくなることを目印にしているようでは、三流以下です。タケノコ医者、タケノコ・サイコセラピスト。
不屈の精神、とやりましたけれども、ここでもエリクソンは、パウロの臨床心理学に従っているんですよ。「試練は不屈の精神を生み出す」、という、『新約聖書』は「ローマ人への手紙」第5章3節に従っているんです。シモーヌ・ベェイユが大好きな「不屈の精神」υπομενω ヒュホメノー<υπομονηでもあります。
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