エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

やり取りが出来る+物事に対処出来る=勤勉・自分も人も育てること

2016-02-29 08:21:41 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
夜の冒険
  虫のオーケストラを聴くのも、また楽し、ですね。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p90の7行目途中から。 ...
 

 

 自分の感じも、過ぎたるは猶及ばざるが如し?

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.109からです。

 

 

 

 自分の感じをきちんとした形で出せないし、出してもダメな感じ vs 自分の感じをきちんとした形にして出しても良い感じ : 人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じ

 

 

 

 勤勉であることと、人とやり取りする力があると同時に、物事に対処できる力がある感じは、競争社会の中で、すなわち、自由意思の国、創意工夫の家で、知ることが出来る素質の全てです。

 

 

 

 

 

 一人静かに、ものをコツコツ作ることも、勤勉ですね。でもね、エリクソンが勤勉と言った場合は、一人静かにコツコツ何かをしているだけじゃぁ、勤勉=生産的とは言いません。人間にとって、やり取りすることが、最も大事なことだ、とエリクソンは感じていたからですね。ヴァン・デ・コーク教授の翻訳で、十分に話し合うこと相手を対等に大事な存在として、お互いに認め合うこと気持ちをやり取りすることの3つが同じことと申し上げたことは、エリクソンが、ハッキリと、あるいは、それとなく、いつも、言っていることなんですね。

 お役所仕事ですと、ルール通りが勤勉ですけれども、お役所仕事=役立たず、あるいは、お役所仕事=人権侵害 という場合が結構ありますでしょ。これは、そのルールの目的とのやり取り、市民、それも弱い立場の市民(子ども等など)とのやり取が欠けているからです。

 やり取り、大事でしょ。

 

 

 

 

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