教育と「管理の正義」 5訂版私の嫌いなのは、管理教育です。子どもを管理の対象にはするけれども、教育ではないからです。教育はもともとラテン語で、エデュカティオ educatio、「引き出す...
ブルース・ペリー教授によれば、脱抑制タイプの愛着障害がよくやる、誰彼かまわずまとわりつく行動は、ニッポン人の太鼓持ちの行動様式同様の、''submission'' behaviours「≪人の言いなりになる≫行動」であるといいますから、ほとんどの日本人は、愛着障害と言っても過言ではないらしい。この指摘は初めてかもね。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.205の真ん中あたりから。ブルース・ペリー教授が描く愛着障害の続きです。
幸いなことに、反応性愛着障害は稀です。不幸なことですが、親や精神衛生の分野の人たちは、反応性愛着障害を、広い範囲の問題行動を説明するために使っちゃっていることなんですね。特に、養子とアメリカ式の養育里子の問題行動の説明に使っちゃったことですね。「抱っこ」療法みたいなものは、テキサス大のギルマーによれば、子ども等にとって、とても有害とされましたが、反応性愛着障害の「治療法」として整えられました。「抱っこ」療法と同様、他の「正しいこと」を押し付ける、潜在的に虐待となる治療法は、怒りなどの感情を子どもにぶつけたり、高圧的に「正しいこと」を押し付けたりする躾をするので、子ども等にとって、有害です。ジェームズのセラピストは、たとえば、ジェームズの態度が良くない時には、押し入れに入れてしまえ、と薦めたんですね。
いかに「正しいこと」を押し付けることが有害かが解かりますでしょ。
でも、ブルース・ペリー教授は、反応性愛着障害は「稀」だと言いますね。これはアメリカの話です。今の日本は、バブル崩壊後の「失われた25年」の間に、社会の間化が劇的に進んだ結果、今の25才以下の人は、相当数が愛着障害と見て良いでしょう。
しかも、ニッポンでは、大学の教員も、医者も、小学校の教員も、児童養護施設の職員も、発達トラウマの事も、愛着障害のことも、知らないので、3項関係や、校則や、時間割などの「正しいこと」を押し付ける、潜在的に虐待となる治療法をやっちゃってる場合が非常多く、しかもその場合、怒りなどの感情を子どもにぶつけたり、高圧的に「正しいこと」を押し付けたりする躾をしたり、するので、発達トラウマを悪化させるケースが非常多いんですね。
さらに昨日のブルース・ペリー教授の言葉を参考にすれば、対等な人間関係を結べない多くの日本人は、ほぼ全員が愛着障害、あるいは、もっと正確には、発達トラウマ障害(DTD)なのですからね。
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