ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
6章。「身体を失くすと,本当の自分も失くすよ」,p.91,第2パラグラフから。
シェリーは,身体との結びつきを極端に失うことがあることを教えてくれた最初の患者さんの一人でした。身体との結びつきを極端に失くすことは,ホッタラカシにされたり,虐待されたりした経験のある成育歴の人に多いです。私が気づかされたことは,私が受けた医者の訓練は,理解することと内省することに焦点があるので,イキイキと生きた,息をしている身体が関係していることを忘れがちだ,ということでしたね。シェリーが分かったことは,皮膚を毟り取ることは,破壊的なことだし,母親からホッタラカシにされたことと関係がある,ということでしたが,シェリーがそうと分かったからと言って,皮膚を毟り取ることは止められなかったんです。
シェリーはお母さんにホッタラカシにされていた。だから,生きている実感がなかったんです。皮膚を毟り取ることは,少しでも生きている実感を取り戻す,1つの手立てだった。
シェリーは身体が生きてている実感を取り戻すことが出きれば,皮膚を毟り取ることはなくなるはずですね。
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